Microsoft が展開する Surface (サーフェス) シリーズは、ビジネス・教育・クリエイティブ用途まで幅広く対応する Windows デバイスの代表格です。本記事では、2025年7月時点での最新モデルを含む、各 Surface シリーズの特徴・用途・選び方を分かりやすく徹底的に解説します。
Surface Pro(サーフェス プロ)
キーボードが分離できる 2-in-1スタイルで人気の高い Surface シリーズの主力モデル。タブレットとノートPCの融合を目指した設計で、持ち運びと性能のバランスが取れています。

今までに発売された Surface Pro モデル
- Surface Pro(2013年)
- Surface Pro 2(2013年後半)
- Surface Pro 3(2014年)
- Surface Pro 4(2015年)
- Surface Pro(第5世代, 2017年)
- Surface Pro 6(2018年)
- Surface Pro 7(2019年)
- Surface Pro 7+(2021年)
- Surface Pro 8(2021年)
- Surface Pro 9(2022年)
- Surface Pro(第11世代, 2024〜2025年)← 最新モデル!

最新モデル(第11世代)の特徴
- 本体の重さ:約686g(12インチ)、約895g(13インチ)(キーボード別)
- バッテリー:最大14〜16時間
- 画面サイズは12インチと13インチの2種類
- 12インチディスプレイは最大 90Hz の動的リフレッシュ レート (既定値 60Hz)
- 13インチディスプレイは最大120Hzの動的リフレッシュ レート
- タブレットとしても、ノートパソコンとしても使える
- 画面がきれいで映像や写真も見やすい
- タッチやペン入力にも対応していて、メモやイラストもOK
- 高性能なAI機能「Copilot(コパイロット)」に対応
- 音が静かで発熱も少ない
- キーボードが別売り
- Wi-Fi 7 対応(5Gは13インチの一部モデルで選択可)
Surface Pro(第11世代) を実際に使ってみると
画面が見やすくて操作もサクサク。パソコンに詳しくない人でも、タブレットのように気軽に使えます。ペンで書いたり、動画を見たり、仕事や勉強も快適。ソファやベッドでも使いやすく、家の中でも場所を選びません。
キーボードが別売りのため、タブレットとしての使用が少なくキーボード入力での運用がメインであれば次に紹介する Surface Laptop シリーズの方が値段的にも抑えることができオススメです。
Surface Laptop(サーフェス ラップトップ)
一般的なノートパソコンの形をしたSurface。タイピングやレポート作成、ネット閲覧など、日常的な使い方に向いています。

今までに発売された Surface Laptop モデル
- Surface Laptop(第1世代, 2017年)
- Surface Laptop 2(2018年)
- Surface Laptop 3(2019年)
- Surface Laptop 4(2021年)
- Surface Laptop 5(2022年)
- Surface Laptop 6(ビジネスモデル, 2023年)
- Surface Laptop(第7世代, 2024年~2025年)← 最新モデル!
Surface Laptop(第7世代) の特徴

- 本体の重さ:約1.34kg(13.8インチ)、約1.66kg(15インチ)
- バッテリー:最大20~23時間
- 画面サイズは13インチ(廉価版)、13.8インチ、15インチモデルの3種類
- タッチやペン入力にも対応していて、メモやイラストもOK
- 高性能なAI機能「Copilot(コパイロット)」に対応
- 音が静かで動作がスムーズ
- バッテリーが長持ちで、持ち歩きにもぴったり(最大20時間)
- デザインがシンプルでスタイリッシュ
- Wi-Fi 7 対応(5Gは選択不可)
Surface Laptop(第7世代) を実際に使ってみると
Surface Pro のようにキーボードが分離するタイプではない為、キーボードの打ちやすさが特に好評で、長文の入力も快適。画面も大きくて見やすく、動画視聴や資料作成にも向いています。電源を入れてすぐ使えるレスポンスの良さや、静かな動作音も魅力です。重すぎないので、通学・通勤にも持ち歩けます。
良くも悪くも普通のノートパソコンであり、とがった特徴がないため Surface シリーズのノートパソコンで迷っているならこちらのモデルがオススメです。
Surface Laptop Studio(スタジオ)
画面を手前に倒して、ノートパソコン・タブレット・スタジオモードの3通りの使い方ができる高機能モデル。イラストや動画編集など、本格的な作業にも対応します。

今までに発売された Surface Laptop Studio モデル
- Surface Laptop Studio(第1世代, 2021年)
- Surface Laptop Studio 2(第2世代, 2023年)← 最新モデル!
Surface Laptop Studio 2 の特徴
- 高性能な Intel Core i7 プロセッサを搭載(第13世代)
- NVIDIA GeForce RTX 4050 / 4060 で画像・映像処理も快適
- 14.4インチの高リフレッシュレートタッチディスプレイ(最大120Hz)
- ペン入力対応で、イラストや図の描写もスムーズ
- ノートパソコンとしても、スタジオモードとしても使える可動式ヒンジ
- 本体の重さ:約1.89kg(持ち運ぶには、やや重い)
- バッテリー:最大18時間
- 高性能な為、値段が高い
- Wi-Fi 6E 対応
Surface Laptop Studio 2 を実際に使ってみると
パワフルなグラフィック性能と、可動式ディスプレイが大きな特徴です。クリエイターやデザイナーなど、重たいソフトを使う人にもおすすめ。ディスプレイの滑らかな動きと描画のしやすさは、イラストや動画編集などの作業で特に活躍します。やや重めですが、据え置き型として使うなら快適なモデルです。画面を手前に倒して、ノートパソコン・タブレット・スタジオモードの3通りの使い方ができます。イラストや動画編集など、本格的な作業にも対応します。
妥協のない最高のスペックを求める方にオススメです。
Surface Go シリーズ(旧モデルのため在庫限りで販売終了)

- Surface シリーズの中で最も軽量でコンパクト
- タブレットとしても使える
- LTE モデルあり
Surface シリーズで一番小さく軽量なモデルであり、ノートPCとして十分なパフォーマンスとタブレットとしても使えるモバイル性を両立したモデルです。
ノートPCの種類としては「2 in 1」と呼ばれるモデルで、キーボードを取り外すとタブレットとしても使えます。
本体のディスプレイはタッチ対応で専用ペンによる操作に対応しています。
Surface Go シリーズの最新モデル「Surface Go 3」
2021年10月05日 発売 Surface Go 3(第3世代)
- Windows 11 Home(Sモード)搭載
- Office Home & Business 2021 搭載
本体にはキーボード(タイプカバー)は付属しないので別途購入する必要があります。
本体の外部接続端子は、
- USB-C 端子×1
- micro SD カード端子×1
- 3.5mm ヘッドセットジャック×1
- Surface Connect 端子×1(充電・Surfaceドック用)
- nano SIMトレイ×1(LTEモデルのみ)
Surface Go 3 の特徴や種類(仕様)を詳しく見る↓

※ビジネスモデルでは、後継として Surface Go 4 が発売されています。(2023年10月発売)
Surface Pro X シリーズ(旧モデルのため在庫限りで販売終了)

- バッテリー駆動時間が良い
- タブレットとしても使える
Surface Pro X は、Windows 10 ARMベースのCPU(Microsoft SQ1)を搭載することによりLTE通信での常時インターネット接続や、長時間のバッテリー駆動及び高速な起動などスマートフォンのような機能を実現した次世代のノートPCです。
インテルCPUではないので一部のアプリケーションとは互換性に制限がありますが一般的な用途で使う限り互換性の影響は小さいです。
本体のディスプレイはタッチ対応で専用ペンによる操作に対応しています。
Surface Pro X シリーズの最新モデル
2020年10月13日 発売 Surface Pro X(第1世代)
- Windows 10 Home 搭載
- Office Home & Business 2019 搭載
本体にはキーボード(タイプカバー)は付属しないので別途購入する必要があります。
本体の外部接続端子は、
- USB-C 端子×2
- Surface Connect 端子×1(充電・Surfaceドック用)
- nano SIMトレイ×1
Surface Pro X は、すべてのモデルがLTE通信に対応しています。
Surface Pro X の特徴
13インチの大画面ディスプレイを搭載
タッチ対応の高解像度ディスプレイ(2880×1920)を搭載しています。
Surface Pro 9 同様、薄いベゼルにより3:2のアスペクト比を確保しています。
LTE対応モデルは持ち運びしやすい
Surface Pro X はLTE対応モデルとなり、Wi-Fi ルーターやスマートホンのテザリング機能を使わずに瞬時にインターネット接続が可能です。
また、薄さ約7.3mm、重量が約774gと軽量なのでノートPCを普段持ち運びする方におすすめです。
スマートな本体ながら長時間駆動を実現
バッテリー駆動時間は最大約15時間で、約1時間で80%まで充電可能な急速充電機能に対応しています。
Surface Pro X の種類
- CPU:Microsoft SQ1 Adreno 685 GPU、SSD:128GB、メモリ8GB、LTE モデル
- CPU:Microsoft SQ1 Adreno 685 GPU、SSD:256GB、メモリ8GB、LTE モデル
- CPU:Microsoft SQ2 Adreno 690 GPU、SSD:256GB、メモリ16GB、LTE モデル
- CPU:Microsoft SQ2 Adreno 690 GPU、SSD:512GB、メモリ16GB、LTE モデル
Surface Pro X のキーボード
Surface Laptop Go シリーズ

- 持ち運べるコンパクトなサイズ
- キーボードに指紋認証搭載
Surface Laptop Go を一言で表すと、Surface Laptop 5 の安価版。
12.4 インチのディスプレイを搭載していて小型ボディながらも、本体とキーボードが一体となったクラムシェルタイプという一般的なノートPCです。
Surface Laptop 5 が13インチと15インチディスプレイなので一回り小さいノートPCを求めている方にオススメです。
ノートブック型 Surface 最軽量モデルです。
Surface Laptop Go シリーズの最新モデル
2023年10月03日 発売 Surface Laptop Go 3(第3世代)
- Windows 11 Home 搭載
- Office Home & Business 2021 搭載
Surface Laptop Go シリーズの特徴
スリムな軽量ノートブックPC
本体の重量は約1130gで、ノートブック型Surfaceでは最も軽量です。
1回の充電で、最大15時間のバッテリー性能を確保。急速充電にも対応しており、どこへでも気軽に持ち運べます。
小さいけど実用的
フルキーボードに指紋認証付き電源ボタンなど実用的な機能やデザインを損なわずにSurfaceシリーズとして新しくラインナップしました。
タッチパネルだがペンは非対応
他のSurfaceシリーズ同様にディスプレイはタッチパネルですが、Surfaceペンなどペン操作には非対応となります。
ノートブック型なのでペン操作がメインということは無いと思いますが、ペン操作が必須でしたらSurface Laptop 5 やSurface Pro 9 を検討しましょう。
Surface Laptop Go 3 の種類
※商品リンク調整中。
Surface Laptop Go 2 の種類(旧モデル)
記憶容量:128GBモデル
記憶容量:256GBモデル
※カラーは、プラチナ・セージ・アイスブルー・サンドストーンの計4色から選べます。
Surface Laptop Go 2 は全機種がWi-Fi モデルとなり、LTEモデルはありません。
Surface Book シリーズ(旧モデルのため在庫限りで販売終了)

- 高スペックで何でもこなせる
- 画面サイズが2種類ある
- キーボードとディスプレイが分離可能
クラムシェルという一般的なノートPCでありながら、ディスプレイとキーボード部を取り外すことが可能な 2 in 1 タイプです。
モバイルのSurfaceで最も高性能でSurfaceの魅力をすべて詰め込んだSurfaceシリーズの高スペックモデルとなります。
ディスプレイサイズが13.5インチと15インチの2種類から選べ、キーボード側も本体に付属します。
Surface Book シリーズの最新モデル
2020年06月05日 発売 Surface Book 3(第3世代)
- Windows 10 Home 搭載
- Office Home & Business 2019 搭載
本体の外部接続端子は、
- USB-C 端子×1
- USB-A 端子×2
- フルサイズ SD カード端子×1
- 3.5mm ヘッドセットジャック×1
- Surface Connect 端子×2(充電・Surfaceドック用)
※後継機種としてSurface Laptop Studio が発売されたためSurface Book 3 は在庫限りで販売終了となると見込まれます。
Surface Book 3 の特徴
プロ向けの仕事を快適に

第10世代インテルCore i プロセッサーとグラフィックボード(GPU)を搭載しているのでRAW現像や動画編集、オンラインゲームなど他のSurfaceシリーズより快適に行えます。
※グラフィックボード(GPU)搭載は、Core i 7 モデルのみです。
キーボード側にもバッテリーを搭載

15インチモデルは最大約17.5時間、13インチモデルは最大約15.5時間の連続使用ができるバッテリーを搭載。
充電器を持ち運ばなくても1日使える安心感があります。
インターフェースも豊富

USB-C 端子に加えて、USB-A 端子も2基搭載しています。
フルサイズのSDカードリーダーも搭載していので、デジタルカメラで撮った写真も外部変換リーダーを使わずに直接本体へ接続できます。
オンライン会議で発揮する強化された遠距離対応デュアルスタジオマイクによりクリアな通話を実現します。
Surface Book 3 の種類
13.5インチ
- CPU:インテル第10世代 Core i 5、SSD:256GB、メモリ8GB
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:256GB、メモリ16GB(グラフックGTX1650 搭載)
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:512GB、メモリ32GB(グラフックGTX1650 搭載)
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:1TB、メモリ32GB(グラフックGTX1650 搭載)
15インチ
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:256GB、メモリ16GB(グラフックGTX1660 Ti 搭載)
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:512GB、メモリ32GB(グラフックGTX1660 Ti 搭載)
- CPU:インテル第10世代 Core i 7、SSD:1TB、メモリ32GB(グラフックGTX1660 Ti 搭載)
Surface Book 3 は全機種がWi-Fi モデルとなり、LTEモデルはありません。
Surface Studio シリーズ

Surfaceシリーズ唯一のデスクトップPCです。
28インチと大画面ディスプレイながらSurfaceペン、タッチに対応しクリエイティブな作業を行うプロ向けとなります。
価格も高額ですので個人用途で購入される方は、ほぼいないのではないでしょうか。
Surface Studio シリーズの最新モデル
2022年11月01日 発売 Surface Studio 2+(第3世代)
- Windows 11 Pro 搭載
- Office Home & Business 2021 搭載
本体の外部接続端子は、
- USB 4.0/Thunderbolt™ 4 対応 USB-C ポート×3
- USB-A 3.1×2
- 3.5 mm ヘッドホン ジャック×1
- ギガビット イーサネット ポート(LAN)×1
Surface Studio 2+ の特徴

プロのニーズに対応する高性能なデスクトップPC
クアッドコアCPUや、ハイエンドGPUを搭載し、プロが求めるクリエイティブな作業を効率よく行うことができます。
メモリは最大32GBとなり、メモリを多く要求されるソフトウェアでも最適なパフォーマンスを得られます。
大画面ディスプレイだけど角度調整可能
28インチの大画面ディスプレイですが、水平近くまで倒すことができるので絵を書く方は巨大なキャンバスのように使えます。
薄型ディスプレイなので使いやすい角度に簡単に調整可能です。
Surfaceダイヤルと組み合わせて直感的な操作が可能
別売りのSurfaceダイヤルを使えば、より直感的な操作が可能になります。
ディスプレイが大きいSurface Studio 2 とSurfaceダイヤルの相性は良いので絵を書く方にはおすすめです。
Surface Studio 2 の種類
Surface Duo シリーズ

Surface Duoシリーズ はAndroid OSを搭載した2画面デバイスです。
本体は360 度の回転ヒンジを採用し、開くと 8.3 インチの画面サイズとなります。画面をそれぞれ個別に操作することも一緒に利用することも可能です。
まとめ
軽くてどこでも使いたい | Surface Pro / Surface Go 3 |
レポート作成やネット中心 | Surface Laptop |
イラストや動画編集など本格作業 | Surface Laptop Studio 2 / Surface Studio |
価格をおさえたい | Surface Laptop Go / Surface Go 3 |
いかがでしたでしょうか。この記事で、あなたの用途や使い勝手にあったSurfaceが見つかれば幸いです。